原始布・古代織参考館
出羽の織座米澤民藝館
Reference Building
原始布・古代織参考館参考館
出羽の織座米澤民藝館について
日本で唯一の原始布・
古代織に関する参考資料館
次々に命脈を絶ち消え去った布と古代の衣生活を探り、その時代をたくましく生き抜いた先人の歩みをたずねその心に触れ、日本服飾史の源流を知るため失われた布とそれを織るために用いられた織具類を展示保存しています。
さらに歴史ある古代の布を再び現代に甦らせ、その存続と探求を続け原始布と古代織は今いかに生きつづけようとしているか、それらの布に潜む美の再発見を求めるための研究参考館です。
建物は米沢藩時代の御用商家のたたずまいを古材で復元しており、入ってすぐの所には原料を展示しています。布に関する資料は機蔵(中で機織をしていた)の1階に、2階には各年代の織機や外国の織機なども展示しています。
沿革と概要
昭和58年(1983)5月14日開館
米沢に生まれ米沢産地織物に携わってきた山村精(まさし)が、手技による物作りやその背景にある歴史、生活文化が姿を消しつつあることに寂しさを覚え、昭和40年代に東北に残る古代布の復元とて仕事の復元を決意し、その時の参考にした資料を展示した施設の資料館。
日本文化の源流を知るため、消え去った古代の布の復元と手仕事の技術の存続に全力を尽くすべく開設する。
全国で唯一の「原始布織工房 出羽の織座」も併設している。
▲弥生時代の機織り復元図より
▲原始機
展示会実績
平成23年以降は、毎年7月に東京交通会館(東京都)にて年1回開催しております。(詳細はお知らせにて更新いたします。)
所蔵品
縄文の名残である編衣(あんぎん)、藤衣、榀(しな)衣、葛衣、蕁麻(いらくさ)衣、からむし衣、紙衣、ぜんまい織、古典刺子、その他各種類と編具、弥生機、腰機(地機)他手織道具付属品。 縄文、弥生時代以来伝え続けられてきた古代織に関する各種参考資料と文献を展示しております。
米沢織物の源流
上杉城下町の米沢ではかつて、青苧(あおそ)の生産を奨励し、越後上布や奈良晒などの原料として各地に送り出し、米沢青苧として名を馳せていました。そして鷹山の時代、城下の織物はからむし布から絹織物への転換が図られ、現在の米沢絹織物の始まりとなりました。江戸時代のからむしの衣と米沢織物の源流を辿ることにより、当時の上杉衣文化の思いを感じてください。
原始布
太古の昔、北の地は人知れぬ未知の世界でした。しかし、そこには人間生活としての根幹を成す文化が生まれていました。厳しい風土に耐えるため、人々は英知を結集し合い山野に自生する様々な材料から糸を作り、布をうみ出してきました。その原始布には北の地に生きた人たちが、風土と一体となり培った文化が今なお脈々と生き続けています。そして自然を神と敬い、日々敬虔な祈りを捧げた人たちによって生み出された北の原始布は、祈りの布であり、日本の衣文化の根元といえるのです。
あんぎん
基本情報
所在地
〒992-0039 山形県米沢市門東町1丁目1-16
TEL
0238-22-8141
FAX
0238-22-8142
アクセス
JR山形新幹線 米沢駅より徒歩30分、タクシー約7分
JR奥羽本線(山形線・福島~新庄)米沢駅より車で約7分
東北中央自動車道 米沢中央ICから車で10分
駐車場
収容台数:6台 ※バスはお問い合わせください。
入館料
一般・大学生・高校生 500円
小・中学生 200円
※団体割引なし
開館時間
10:00~12:00/13:00~16:00(入館は15:30まで)
休館日
年末年始(12月29日〜1月3日)
※都合により休館することもございますので、事前予約をお願いいたします。
お問い合わせ
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