製品になるまで

Work Flow

榀(しな)

1. 榀(しな)の皮剥ぎ

梅雨の晴れ間に直径15〜20cmの若いシナノキを根本から切り倒して皮を剥ぐ。
切り倒した幹から皮を剥いでゆく。力のいる仕事である。

2. 甘皮剥ぎ

剥いだ皮の外皮を剥がし、中皮だけにする。

3. 丸巻き

干しておいた中皮を一昼夜溜につけておく。 一昼夜経ったら溜から皮を出し、釜に入れやすいように丸く巻く。

4. 皮煮

釜に丸く巻いた榀の中皮を入れ、木灰で1〜2晩煮る。
1〜2晩経ち柔らかくなった皮を釜から出す。

5. へでたて

柔らかくなった皮を何層にも剥がし、小束にする。この時に経用と緯用に分けておく。

6. 榀こき

小束にした繊維の汚れをこそげ取る。

7. 糠漬け

木灰で黒くなった繊維を2〜3日糠に漬けて白くする。(色出しする)

8. 榀裂き

干しておいた榀の繊維を濡らし、糸に積むために細かく裂く。

9. 機織

腰機で織る。

ぜんまい

1. ぜんまい採り

5月初旬、ぜんまい採りが始まる。食用の茎と織物に用いる冠毛とに分ける。

2. ぜんまいの綿を蒸す

8月頃、90度くらいで蒸す。

3. ぜんまいの綿の天日干し

乾燥後真綿と混合させて綿状にする。

4. ぜんまいの綿から糸を紡ぐ

糸車を用いて、綿より糸を紡ぐ。

5. 機織(高機)

経糸は綿か絹を用い、緯糸にはぜんまいの糸を織る。

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