原始布・古代織について
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原始布・古代織とは?
その名は昭和40年代の頃まで、あまり聞きなれない言葉でなじみのない名称でしたが、なにか夢を与えてくれそうな魅力的な名でありました。その当時古い布はただ、「昔の布」か「古い時代の布」と言われていました。
私ども山村商店では、「原始布」とは木綿が一般に普及するまでの布、「古代織」とは木綿が一般に普及してからの布と定義しています。なお、「原始布」は株式会社山村商店により商標登録しております。
原始布
木綿が一般に普及するまでの布
古代織
木綿が一般に普及してからの布
古代の布と「出羽の織座」
昭和中期よりの日本は、経済の発達を達成して先進国への道をひたすらに走りつづけ、昭和の時代を駆けぬけていきました。やがて世界に誇れる経済大国となり、人々は豊かさを得て物質に恵まれ、かつて経験したことのない文明化の時代にのみこまれていったのです。
しかし、その発展の代償として失われたわが国本来の優れた文化の数々が、多くあったことを忘れてはなりません。経済の成長は果てしなく続くものではないのです。
そして昭和晩期より経済の活力が失われ始め、平成(1990年) に入ると経済の様相は一変して悪化への道を辿り、急激な変革の世を迎えて少なからず不安に包まれた時代へと入りました。
人々は心に安らぎを求めはじめました。そして失われた日本の良き文化をあらためて見つめ直し、人間本来の自然回帰へのあ こがれを強くもち始めたのです。
激しく流動をしつづけた約40年近くに及ぶ歳月の中にあって、「出羽の織座」では姿を消していった古代の布にまつわる衣生活とその時代の布にかかわりながら、さらに探究と復元・存続のために原始布の名をかかげて北の地に生れつづけてきた縄文、
弥生時代の遙かなる道を限りなく歩みつづけているのです。
「出羽の織座」では、原始布と古代織を用いての各種袋物・小物入れ・帯・飾布・のれんなど、編組品として各種かご類と花入れの作品を展示販売しております。
復元品一覧
原始布復元
●榀布(しなふ) ●藤布(ふじふ) ●楮布(こうぞふ) ●葛布(くずふ) ●麻布(あさふ) ●苧麻布(からむしふ) ●蕁麻布(いらくさふ)
古代織復元
●ぜんまい織 ●紙布(もろ紙布) ●琴糸織(弦の糸織) ●手引き木綿布 ●東北古典刺子 ●裂織つづれ織 ●その他数種
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